滝いろ|秘瀑

秘瀑に迫る




このページでは、
秘境の滝という意味を持つ、
秘瀑(ひばく)】に焦点をあてて

その魅力について語ってみます。

その1 秘瀑論

①大いなる矛盾

秘瀑というのは、
みんなが知らないから秘瀑なのであって、

こうしたページで、
多くの人が知ることになれば、

それはもはや秘瀑ではない、
という永遠の命題、大いなる矛盾
はらんでいます。

とはいえ、
それは時代の宿命であり、
仕方がないのかなと思います。

あくまで世間一般という目線
で見た際の秘瀑
であり、

このページで紹介するのは
滝の世界ではよく知られたものがほとんど
だと思います。

②秘瀑の定義

ここでは基本的に
滝壺に行くのが大変な滝を指します。

遠くから見るのは簡単だが、
近くに行くのが大変という場合も
いちよう秘瀑扱いしますが、

このページ・HP滝いろでは、
準秘瀑」という扱いにしようと思います。

またアプローチを始めてからは
簡単にいけても、

そこに車で行くまでが物凄く大変な場合も
一部主観で「准秘瀑」扱いをします。

③秘瀑の良さ

僕は秘瀑を含めて
色々な滝を訪れたことがあります。

しかし、、、
秘瀑の良さは格別であり、

・入念な準備
・到達までのドキドキ感
・その到達したときの達成感
・誰もいない滝壺でのひととき
仲間と秘瀑で遊ぶひととき
・そして最高の滝(滝が良かった場合)
は言葉で言い表せないほど極上です。

デメリットとしては、
・体力がいること
・危険が伴うこと
などが挙げられると思います。

(秘瀑に行く際は入念な準備が必要であり、
起こる結果は全て自己責任になります。)

その2 秘瀑紹介 ~少し追加~

北海道の秘瀑

社台の滝

ヒグマの生息地、
社台川の奥深くに不気味にそびえる悪魔の顔。

基本的に沢登りとなるが、
終盤の大岩越えは体力を削り、
全体的に物凄く長い道のりが大変。

東北の秘瀑

松見の滝

青森県。100選。
奥入瀬のエリアにあり、
2〜3時間歩かなければならない。

途中で道を間違えて
粘土質の川を素足で渡ることになってしまった。

茶釜の滝

秋田県。100選。
2つのルートがあるが両方簡単ではない。

絶壁にかけられた鉄梯子を登りきると、
壮観な姿を見せる。

蔵王不動滝

宮城県。一般的には三階の滝と一緒に遠望
(遠くから眺める)

現在はルートが崩壊しており、
最終エリアは沢登りとなる。

鎧滝

宮城県。沢登りの領域。
この滝を見るためには、
当たり前のように懸垂下降、釜のヘツリ、
小滝のクライミング等が必要になってくる。

関東の秘瀑

早戸大滝

神奈川県丹沢。100選の滝。
秘瀑の登竜門。山あり、沢ありのコース。

伊勢沢大滝

神奈川県丹沢。沢登りで訪れる。
急流の突破というかなり痺れるポイントあり。

雨棚

神奈川県丹沢の滝。

速滝

東京奥多摩の滝で基本沢登り。
要所要所に巻きがあって、
お手軽の滝ではない。

雨乞い滝

東京奥多摩の滝。
普通に沢登りなので
簡単に行くことはできない。

常布の滝

草木の生い茂り方が半端ではなく、
ルートが非常に分かりづらくなっている。
道を見つける力が求められる。

野門沢布引滝

栃木県。旧栗山村。
三段で圧倒的なスケールで落ちる秘瀑だが、
今ではレポートも豊富で最後の巻きだけが難所。

豆焼沢両門滝

埼玉県。奥秩父の秘瀑。
直登も高巻きも厳しく、体力も必要な難関滝です。

甲信越の秘瀑

精進ヶ滝

山梨。滝壺に行くには大高巻きが必要。
ルートは不明瞭でなかなかに危険。

両門の滝

山梨。約5時間の沢登り。
体力、バランス感覚が必要で、
唯一の難所は魚止め滝の突破。

澗満滝

長野。展望台から見えるので准秘瀑。
展望台から道無き道を進み、
滑落の恐怖に打ち勝ちながらのトラバースが必要。

東海地方の秘瀑

ヒスイ滝

静岡。南アルプス深南部と呼ばれる地域。
滝撮影をしっかり考慮した場合2泊3日の行程となる。

風折滝

三重。途中に数カ所の難所と
ヒルの襲撃が待つ蓮川流域の名瀑。

ニコニコ滝群

三重。大杉谷。ニコニコ滝は登山道から眺められるが、
その奥にある滝群は秘瀑。不思議な世界が広がっている。

近畿の秘瀑

岩屋谷雄滝

奈良。山を越える体力。危険な下降。
不明瞭なルートなど総合的な難易度はかなり高いですが、
苦労に見合う素晴らしい滝です。

双門の滝

奈良。弥山の登山道から遠望するのが一般的。
近くにはスキルアップしてから。滝壺は緑が深く釜が構成されている。

四国の秘瀑

轟九十九滝

徳島県。駐車場からは簡単。
駐車場に行くまでのドライブが地獄。

そんな滝です。

御来光の滝

愛媛県。超遠望は簡単だが、
滝壺に行くのは大変な難関滝。

高巻きの道がメインなので、
沢登り要素は薄いが沢装備がベター。
特に体力と基本的な
ルートファインディング力
(正しい道を見つけ切り開く力)は必須。

九州の秘瀑

屋久島【竜王滝

屋久島を代表する渓谷宮之浦川一の大滝。
遡行、下降共に難易度は高く、憧れの滝とも言える。




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